ゆっくり効かせたい投薬に向かない
ゆっくり薬の成分が効いてくる「徐法性(じょうほうせい)」
注射は薬の成分を血中や体内に一気に届けるので、即効性があります。
反対に、薬の成分がジワジワゆっくり効いてくるのが徐法性(じょうほうせい)です。
徐放性を持たせることで、薬の服用回数を減らしたり、 体内での成分濃度を長時間一定に保って、副作用を回避することができます。飲み薬に多く見られ、カプセルのお薬や糖衣のお薬など、飲んでから消化されるまでの時間を、薬の包む素材や形状で調整しています。
徐放性を持たせる必要のあるお薬は、貧血治療用鉄剤,鎮痛薬,抗生物質などが代表的です。
しかし飲み薬は、体の代謝の影響を受けるため、お薬の効果が下がってします場合があります。
直接お薬を体内に注射する方法では、お薬の効果は高く保てますが、徐放性は無く、点滴のような方法で物理的にゆっくり体内へ届けるしかありません。
富士山ニードル(マイクロニードル)では、直接お薬を体内に届けながら、徐法性を持たせるように設計することも出来るのです。